善き力 ボンヘッファーを描き出す12章

  • 善き力 ボンヘッファーを描き出す12章
彼は何者だったのか?
著者は、夫H・E・テートと共に新版ボンヘッファー全集(DBW)の編集に絶大な貢献を果たし、ボンヘッファーのテキストに誰よりも通暁する碩学である。本書は、著者が2000年代初頭に、主として一般市民を対象に語った講演を収録する。様々なテーマを切り口に、ボンヘッファーの神学思想と信仰世界の豊かさが生き生きと描き出される。

【目次より】
第1章 「善き力に不思議に守られて……」
     ――ディートリヒ・ボンヘッファー――神学者・抵抗運動の闘士
第2章 子どもたちの友
     ――ディートリヒ・ボンヘッファーの生涯と神学における一つの要点
第3章 ボンヘッファーの冒険――平和という神の戒めを知るために
第4章 ボンヘッファーの生涯における聖書
第5章 ボンヘッファーの『服従』におけるイエスの山上の説教
第6章 ボンヘッファーとテモテ
第7章 世界におけるキリスト者の責任
     ――私たちはボンヘッファーから何を新たに学べるのか
第8章 ボンヘッファーと極端なもの
第9章 逆説的な従順――ディートリヒ・ボンヘッファーの神学倫理一九三三〜一九四三
第10章 必要な高貴さ――ディートリヒ・ボンヘッファーが思い描くドイツの未来
第11章 「聖なること」は難しい?
第12章 死と復活
付録A ディートリヒ・ボンヘッファー(一九〇六〜一九四五)年譜
付録B ディートリヒ・ボンヘッファーの著作
付録C 引用文献
付録D テキストの成り立ち
付録E 著者紹介

著者 イルゼ・テート(Ilse Tödt) 
1930年生まれ。ハノーファー工科大学、ゲッティンゲン大学、ハンブルク大学、フランクフルト大学、米国オハイオ州立大学で学ぶ。1957年「イロコイ人とデラウェア人における18世紀ヘルンフートによる宣教の影響」の研究によりゲッティンゲン大学から博士号取得。夫ハインツ・エドゥアルト・テートと共にハイデルベルクの福音主義学術共同研究所(FEST)で研究に従事。1980年代に開始された新版「ディートリヒ・ボンヘッファー全集」(DBW)の編集委員として中心的な役割を担い、夫の没後、そのあとを継いで総編集者に就いた。

訳者 岡野彩子(おかの・あやこ) 
大阪大学大学院言語社会研究科言語社会専攻博士後期課程修了。ミュンヘン大学、ベルリン・フンボルト大学プロテスタント神学部留学。現在関西大学、京都産業大学非常勤講師。著書に、博士論文『ボンヘッファーの人間学』(大阪大学CO デザインセンター)ほか。訳書に『ブレヒト 詩とソング』『ブレヒト 音楽と舞台』(共訳、花伝社)ほか多数。

出版社: 新教出版社

発売/発行年月: 2024年11月
判型: 四六
ページ数: 326

善き力 ボンヘッファーを描き出す12章

3,960円(本体3,600円、税360円)

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