トランスジェンダーの迷路 心の癒しを求めて
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北海道の会議の参加中に、ハイヤーさんの本の英語版を友人に手渡されました。
空港で帰りの飛行機を待つ間に読み始めると、その壮絶な体験に引き込まれ、 一気に読み終えると、感動のあまり涙が止まりませんでした。
ハイヤーさんは、 アメリカのホンダ社でビジネスマンとして成功し、妻や子供にも恵まれ、マイ ホームまで手に入れ、一見、アメリカンドリームをつかんだかのように見えま した。
ところが、彼には誰にも言えない心の葛藤と痛みがあり、何とかその問 題を解決しようとある選択をしたのです。
しかし、それが人生のすべてを狂わすことになりました。
この本は、本人の幼少期の心の傷と誤った決断の物語で すが、神の恵みと周りの人々の理解と愛によって本当の癒しを発見する修復の 物語でもあります。
ハイヤーさんのトランスジェンダーとしての歩みは、当時ジェンダーの悩みが 広く認識されず、ジェンダーディスフォリア(性別違和)という言葉がまだ世 間に知られていない時代でした。
ところが、西欧諸国で性にまつわる諸々の課題が社会問題化し、遂に日本にも上陸し、昨今マスコミが頻繁に取り上げるほどになっています。
今日のように性に関する社会的混乱の中、ハイヤーさんの声は非常に貴重なものです。
彼の経験は、家族関係、子育て、心の病などに深く関係するものです。
トランスジェンダーの問題に深い関心がある方も、ない方も、読むすべての方に感動と涙を与える物語です。
今の日本に非常にタイム リーな本だと思います。
ジャン・ドウゲン
(宗)ジャパンベサニーミッション代表役員・牧師
関西聖書学院 教師、理事
目次
序文
プロローグ
第1章 成長期の悩み
第2章 失われたカウボーイの夢
第3章 ユースからティーンへ
第4章 失った父、得た妻
第5章 3つの世界の交差
第6章 車輪が外れ始める
第7章 賽は投げられた
第8章 困難な帰路
第9章 挑戦の時
第10章 キャリアを見つける
第11章 ローラの領域内への侵入
第12章 衝撃的な診断
第13章 主の腕の中で
第14章 ラブストーリーBYケイシー
第15章 エピローグ2005年
第16章 回想2015年
第17章 「やばそうな人々」へのミニストリーについて
著者:ウォルト・ハイヤー
訳者:ウィリアム・ウッド
出版:真理のみことば伝道協会
2024年4月
トランスジェンダーの迷路 心の癒しを求めて