新改訳2017 小型スタンダード NBI-30
「初めての」本格的な邦訳聖書の「改訂」作業
今回の翻訳改訂の特徴は、第一に、我が国における、「初めての」本格的な邦訳聖書の「改訂」作業であるということです。かつては『大正訳』が『明治元訳』の「改訂」として翻訳されましたが、新約聖書のみの刊行でした。今回は、『新改訳』第一版からの翻訳理念を踏襲しつつ、初めての「全面改訂」が行われています。現時点では、旧新約聖書約3万節の90%の部分に、用字用語を含む、何らかの改訂が施されています。向こう30年を視野に入れながら、思い切って改訳したところも多々あります。
旧約聖書から新約聖書への連続性を、従来以上に注意して訳出
第二の特徴は、同じ福音主義の立場に立つ、旧約学者・新約学者と日本語の専門家の連携が日常的に行われ、旧約聖書から新約聖書への連続性を、従来以上に注意して訳出することができていることです。第一版の時は、新約聖書が先に刊行されたこともあり、聖書全体を視野に入れた編集作業が徹底されていなかったところがあります。今回は、「改訂」であるゆえに、当初から、日本語表現の検討、旧約と新約の関係、特に「新約聖書における旧約聖書の引用」の問題等が入念に検討されています。原典に忠実であり、しかも、より簡潔な日本語訳を心掛けたことで、『新改訳』を使ってこなかった方々も、このたびの改訂によって新鮮な魅力を感じられることと思います。
① 日本語の変化に対応
─ 日本語の変化にあわせて、よりわかりやすい訳語、訳文に変更しました。
② 聖書学の進歩を反映
─ 長年の研究を踏まえ、最新の底本に基づいて訳文を変更しました。
③ 原典に忠実
─ 新改訳の特徴である “原文が透けて見える” 翻訳を継承しています。
④ 朗読に適した読みやすい日本語
─ 過度に丁寧な箇所を改め、日本語として、より自然な文章にしました。
引照・注付でコンパクトな文庫サイズ
小型スタンダード版
A6判、引照・注付、ビニール装、ジャケット掛け
※サイズ 105ミリ×140ミリ
出版:いのちのことば社 新日本聖書刊行会
新改訳2017 小型スタンダード NBI-30